最愛の夫の死後、生き甲斐をなくし途方に暮れています(心理療法家 川畑のぶこ)

今回はユーチューブ動画より久しぶりに文字起こしたテキストを掲載します。

ここより文字起こしテキストです

皆さんこんにちは、川畑伸子です。
今日はジョディさん60代の女性からのご相談です。夫という生きがいを突如失い、途方に暮れています。というご相談内容です。今日は1年ほど前から拝見しています。
心が楽になる温かいものの捉え方を知ることができて、とてもありがたく思っています。私は2018年8月に61歳になったばかりの夫をガンで亡くしました。病気が判明してからわずか2ヶ月半でした。明るく前向きで、仕事でも家庭でも、いつも人を励ます役を担ってきた人でした。突然の余命宣告にも、取り乱すことなく本当に立派だったと思っています。

 

夫が突然いなくなり、それまで全ての面で、夫を頼って生きてきた自分が果たして生きていけるのだろうかと思いました。それでもなんとか1年を過ごせたのは、人は死んですべてが終わるのではないと信じるようになったからだと思います。とは言え、いわば生き甲斐を失ってしまった自分がこれからどう生きていけばいいか途方にくれているのが現状です。寂しく、虚しい気分に激しく襲われることも多いです。3人の子供は成人していて、1人は家庭を持ち他県に、1人は海外に、そして1人が私と同居しています。これから夫婦そろって過ごせると、当然のように思っていた事があっけなく
崩れ去りました。新たな生き方をするしかないのだと思っても、その道が見えてきません。というご相談内容です。

 

ジョジィーさんと、ご主人の本当に深い絆と愛が感じられるご相談内容だなぁと思います。去年の8月にね、ご主人が亡くなったということでまだ1年ちょっとですよね。
本当にね、それだけ絆が深くてずっと敬愛してやまないご主人だったのであれば、
1年経ってもまだ激しく、寂しさや、虚しさに襲われることはあって当然だと思うんですね。この寂しさ虚しさというのは、言い換えるなら本当にそれだけ愛しい存在で、大事な存在だったっていう証でもあると思うんです。だからこの寂しさ、痛み、苦しみをすぐ拭い去るというのはね、難しいかもしれないし、そんな必要ももしかしたらないのかもしれないというのは、すぐにというところね、あの苦しみはもちろん取り除かれたに越したことはないんだけれども、これは徐々に徐々に、和らいで行くっていう、時間って言うのが、おそらく去年の今頃よりは、今の方がね痛み苦しみっていうのも、ずいぶん和らいできているのではないかなと思うんです。

 

彼が居なくて、寂しい虚しいっていう思いは変わらずあるけれども、その強度というかね、度合いというのはショック状態だった去年から比べれば、徐々に徐々に和らいできているのではないかなと思うんですね。そうであればこれからまた半年後1年後、徐々に徐々にこの痛みは苦しみは和らいでいくっていうことをねぜひこうイメージしていただきたいなと、タイムイズメディスン、時間は薬なりという言葉がありますけれども、もうどうしようもないことっていうのは、ある程度この時間が経たないと解決しないことっていうのもあります。それと同時にとっても素敵だなぁと思ったのは、ジョディさんのこのスピリチュアリティですね。彼がいなくなってしまった、


すなわち、この彼との関係はもう絶たれてしまって、彼がもう無になってしまった。
あるいは価値がない無価値な状態になってしまったって思うと、私たちのその落胆とか、絶望感落ち込みというのは、本当に深いものになりますけれども、ジョディさんがね、この1年を何とか過ごしたのは、人は死んで全てが終わるのではないと、信じるようになったっていうね、こういうプロセスがあります。この私たちには信じる力っていうのがあります。この信じる力こそ私たちを前向きにしてくれたり、逆に落ち込ませたりする大きな源になっているんですね。私たちは出来事そのものよりも、出来事の受け止め方によってそのショックを受けたり、あるいはそこからすぐショック状態からすぐ回復したりという、この度合いというのが変わってきます。こういうショックな状態をこのね、弾力性を持ってまた跳ね返す、こういう回復する力のことを、レジリエンスとかレジリエンシーと言ったりしますけれども、このジョディさんが、すごく大変だった状態から、このレジリエンスを持ってね、徐々に徐々に復活しているのもこの信念、スピリチュアリティ特に、人は死んだらどうなるんだろうっていうね、まだわからないエビデンスがない、物証できていない次元のことをね、どう信じるか私たちは物証できないこと、エビデンスがないことに関しては、信じたいことを信じる権利っていうのが
あります。これは別に他人を脅かさないですし、自分も脅かさないですし、誰の迷惑にもならないことです。

 

人が死んだら終わりだ、すべての終わりだということは証明されてません。もちろん人が死んだ後がずっと続くってことも証明はされていないかもしれませんけれども、
証明されてないから、じゃあないかというとそうではないってことですよね。今の
科学のレベルではまだそれが実証できないというだけかもしれませんから、そこを
ジョディさんはね賢く、この知恵を持って死んだらどうなるんだろう。
彼は本当にいなくなってしまったのか、じゃあ私たちがこの世に生まれてくる前は
どうだったんだろう。お母さんのお腹に宿った時にパッと偶発的に本当に魂や命が宿っ
たんだろうか、意識が宿ったんだろうか、私たちという存在のエネルギーがそこから発生したんだろうか、そして物質がなくなったら見えないエネルギーというのは存在しないんだろうか難しい問題ですよね。でも私たちが何を信じたら、一体今日この日の質がより高まって、前進する力になるかっていうことは、私たちは信じる権利があります。もしジョディさんが死んだら全てが終わり、死んだからといって全てが終わりではない、すなわちご主人は死んだ後も何らかの形で生きている。


肉体は持っていないかもしれない、タンパク質はねこの物質としては
存在しないかもしれないけれども人間という形では存在しないかもしれないけれど
も、彼の意識まではわからないですよね。彼の存在本質そのものはどうかっていうのは
わからないですよね。で私たちはそういった本質エネルギーとか意識がどっかにあるん
じゃないかと信じている人が多いので、お墓があったりね、仏壇があって手を合わせたり世界各国どこに行っても似たような習慣があるんじゃないかなと思います。この本質的な部分スピリチュアルな信念に行き着いた時、それが健全な時に、私たちのこの
スピリチュアルペイン魂の痛みや苦しみというのも大きく和らいでくると思います。
ですのでジョディさんは死んだら全てが終わるのではないと信じるようになった、
この信念が強化されることによって、さらにこの癒しっていうのは強化されていくのではないかなと思います。どうすればいいか、今からこれまでとは違ったご主人との関わり方を意識して深く深めていく構築していったらいいと思います。


言葉をね、話しかけても肉声では帰ってこないかもしれないです。でもいろんなところにご主人の息遣いを感じるかもしれないです。いろんなところにサインとかシンボルでね。ご主人のちょっとした、粋な気遣いを感じるかもしれないです。割と私もね癌患者さんで、愛するものを旅立ってしまって、残された人っていう人と沢山カウンセリングをしますけれども、みんなね、あんまり大きい声で周囲には言わないけれども、こっそりカウンセリングルームで教えてくれるのは、実は感じるんです。彼は、あるいは彼女はいないんだけどいるって感じるんだっていう報告をいっぱい聞きます。皆さん賢いのであんまり外ではそういう話しないです。気がふれたのかって思われたりね、怪しいとかね、オカルトだって言って、自分の大切な部分を、神聖な部分を、ズカズカとこの土足で踏み入れて来られるようなことはね、皆さんしませんから、ちゃんとフェンスを囲いを作って本当にこう招き入れていい人だけそこ入れたり、あるいは人を入れないっていうようにねされてます。

 

でもカウンセリングルームでは、そこを心をオープンにして、そんなスピリチュアリティの部分をシェアしてくださる方がいっぱいいるんですが、本当にそれはいるねって思うようなストーリーがいっぱいあります。なのでジョディさんもぜひ心をオープンにしてご主人と対話を続けてみてください。するといろんなね、粋な計らいでご主人の息遣いを見るかもしれません。光の中に見るかもしれない、植物の中に、自然の中に、人々の言葉の中に、息遣いに見るかもしれないです。お子さんの知恵の中に見るかもしれないですね。ご主人がね生きがいで全てだったっておっしゃってます。もしかしたら息子さん、娘さん、ちょっとねどちらかわからないけど、お子さんたちにとっては同じようにお母さんは生きがいかもしれませんよ。であるとすれば、ただコミュニケーションしないだけ。子供は照れくさくてあまりそういうこと言わないので、だとすればそれだけかけがえのない存在なんだ、私が主人を敬愛してやまなかったように、私もまた自分の子供にとって同じような存在なんだということも思い出してくださいね。自分もそういうスペシャルな存在であって、そこのね関係性、自分との関係性、そしてまた子供との関係性っていうのを深めていく。子供は間違いなくご主人の継続です。ご主人の分身のようなね部分がありますからね、そこを叩いていく、大事にしていくその関係性を豊かにしていくっていうのも、一つのまた道かもしれませんよね。

 

また、今までご主人にいろんなことを頼ってきて、すべての面でって書いてありますよね。全ての面で夫を頼って生きてきた自分ってあるんで、これはもしかしたらジョディさんが乗り越えるべき人生の課題かもしれないです。ですから全ての面を夫に頼らなくて良いように、今後はご主人はスピリチュアルな面で頼れると思います。
なので、いつも対話をしてお祈りしてつながっててください。それ以外に友達作りなさいよとかね、もっと自分の世界広げなさいよっていうサインかもしれない。もしかしたらご主人はそれを応援してくれていて、人生ってね、まだまだあなたを魅了してやまないことがいっぱいあるんですよっていうね、サインでもあるかもしれませんから。

 

ぜひそんなこともちょっと期待しながら、今後どんな展開があるか、何で私の人生にこんなことが起きなきゃいけないんだって思うのを、思うことが起こるのと同じ確率で、こんなに素敵なことが起こるなんて思ってもみなかった。こんな価値観が私の前に展開されて、こんな素晴らしい人生が可能だなんて思ってもみなかったということも、また、起こる同じ確率で起こるんです。ですから、そのことを信じて前進していただきたいなと思います。常にそのご主人の魂と共に、ご主人がいつも見守ってくれているということを忘れずに、前進してみてください。急がなくていいですから、そして時間とともにこれは解決していくことであるということも、自分に言い聞かせてご自身のペース
を大事に、ご主人と共に今からも前進していただきたいと思います。どうもありがとう
ございました。YouTubeをご覧くださってありがとうございます。共感してくださった方はぜひいいねボタンを押してチャンネル登録をしてください。さらなる
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文字起こしはここまでです。

ここからは運営者の感想です。

如何ですか?ジョディさんのスピリチュアルな考え方っていいですね。しかし、私自身

の喪失時の経験からでは、このジョディさんのようには、なかなか悟った考えはできませんでした。素晴らしいと思います。

グリーフアドバイスのサイトでは、この動画へのリンクを貼っています。

ぜひ一度お立ち寄り下さい。

グリーフアドバイス運営者 深井